「やっと貴方に会えたよ」
來叶の死を認められなくて、辛くて……一度もここには来れなかった。
この下に眠る彼は、いったい今どんな思いなんだろう?
「…………。」
目を開けたまま何も話さずに、ずっとお墓を見つめていた廉也がゆっくりと瞼を閉じた。
私も廉也のように手を合わせて目を瞑る。
伝えたいことが多すぎて、何を言えばいいかわからないから、
私は來叶との幸せな日々を思い出した。
彼を愛し、彼の愛情に包まれた大切な日々が鮮明に頭をめぐる。
全部かけがえのない記憶。
全て貴方がいたから…
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