ペラペラと雑誌をめくりながら、海斗はさりげなく……何でもないかのように言った。



それは、私が知るべきでないということだろうか。


それとも、私が必要じゃないということだろうか。




「俺たちだって知ったのは偶然で、あいつからは、その手の話の素振りすら見せてもらったことがない。


誰もその話に触れないようにしてるし、廉からも触れないように言われている。」



関わってみてもいけない、聞いてもいけない、触れてもいけない。



仲間なのに、そんなことありなの?




「廉の闇は知ってんだろ?

旭の家は、廉の家と同じ世界にいて、廉とは反対側の立場にある。」