「……ごめんね。弱い母親で、ごめんね。

私の分まで、幸せになって。
祈ってるから。いつまでも、私は死ぬまであなたの幸せを願ってる。


きっとこれからも、私の子どもはあなただけ。」



廉也と別れるのは苦しい。



けど、廉也は私がいることで私の不幸まで一人で背負おうと無理をするから。



そう……廉也まで不幸になっちゃうから……




「……これであってるよね……。」




自分の胸が、痛い。


ぎゅーっと痛みが増す。



なにも間違ってないと無理矢理思おうとするけど、痛みは増すばかり。




「……明日、ここを出よう。」