『刺し違えても殺す』 そう言ったのは、俺だ。 もう後戻りは許されない。 俺の人生はあの日で全て狂ったから、幸せになることはできない。 復讐をする日だけを待ち、その為に血を吐くような思いでここまできた。 「………なのに、どうして。」 手に持つナイフを見れない。 これを刺せば、それで終わる。 あの社長を殺すまで……その家族全てを、会社の重役全員を消すまで、俺は自分の罪を償えない。 「くそっぉぉぉおおお!!」 何もわからないまま、ナイフを振り下ろした。 償えないなんて、それこそ許されない。