《side 昴》 旭と一対一の攻防が続く中、後ろでやけに大きい破壊音が聞こえた。 音源からは、怒りで真っ黒に染まった殺気を感じる。 あれを見たんだろう。 「……罪深い。」 復讐だと言いながらも、こうして仲間を裏切っていることに変わりのない俺は、今この瞬間も罪を重ねている。 そして、よりにもよって九識敦と手を組んだからには、廉は許してくれないだろう。 俺もまさか、目の前で美愛があんなことになるなんて思わなかった。 この耳から、美愛の悲鳴が離れない。 見ているだけしか、できなかった。