恐怖でもう立つことすらできないそいつに殺気を浴びせたまま近付く。 「……っ!!」 「美愛の錠の鍵をよこせ。」 「美愛……アイのことか。」 怯えた表情を残したまま、そいつはニヤリと笑った。 「残念だが、間に合わなかったみたいだ。 傷物にしちゃった。」 ゴッ!! 気付いたら、そいつを殴っていた。 変に冷静な自分がいる。 だがそいつに跨り、俺の体は拳を叩きつけ続けた。 「…………黙れ。」 「ゴフッ」 吐き出される血を見ながらも、構わずに殴り続けた。 「……殺してやるよ。」