怒りで沸騰した頭。 無意識のうちに、殺気を放っていた。 「…は……?」 美愛の過去といい、今の美愛の痛みといい……こいつだけは生半可で終わらせねぇ。 本当は、俺が殺したいくらいだ。 だが、それだは未来に希望がないとわかっている自分がいる。 その理性で、どこまで自分を抑えられるか自信がない。 「…………っ!!」 過去最高にブチ切れた俺。 どんどん心が無になる代わりに、体が殴りたくてウズウズする。 「なんだよそりゃあ……」 そんな俺の目の前で、九識敦は一歩も動かずに呟いた。