《side 廉也》 …………妙だ。 薄気味悪い廊下を一人で走りながら、俺はなんともいえない違和感に気づいた。 どうやらここは、潰れたゲームセンターを改造した所らしく、中はそこそこ広い。 九識敦のいる場所へと全力疾走しながら、頭の中で冷静にもう一度考える。 そう。 俺が一人で走っていることは、あまりにもおかしいことだ。 なぜ、誰もいないんだ? 普通、九識敦の元へ行く俺を止めるために、何十人いてもおかしくない。 なにかの罠か? それにしたって、人の気配がないのは変だろ。