脅してるんだ。
こいつは、私が欲しいがために、私の最大の弱みを握ったんだ。
ーーー許さない。
未來だけは、たとえ命に代えても幸せにしてみせる。
そうでなければ、私が何よりも憎んだこいつへの復讐を諦めた意味がなくなる。
私が殺人鬼になったら、未來が幸せになれない。
………実際に、知っているから。
親が犯罪者であることの不幸を、私は、誰よりも知っている。
「ついでに言えば、もう一度天瀬來叶のようにしてやることもできるんだ。」
目の前の男は、冷徹で挑戦的な笑みを浮かべた。
「……お前が今愛している、全てのものが、人質だ。」
「…っ!!」

