九識敦は、笑みを浮かべた。
悪魔のような、究極に意地の悪い、人の不幸を喜ぶ笑み。
「さて、アイの中の混乱も解いたところで。
お楽しみといきますか。」
「え?」
ビリッ
弾け飛ぶボタンが視界に入った。
服を着ているはずなのに、上半身に空気の流れを感じた。
「な、なにして……」
「いつものことじゃねーか。」
フラッシュバックするのは、初めての日の光景。
思い出すのは、我慢しなければいけない恐怖と、大好きな愛おしい人への罪悪感。
抑えられた手足と体。
ついでに身体中の痛みが、私を動けなくする。
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