「俺も馬鹿じゃないからさぁ。
アイはまた暴走族にいるし、ちゃんと今回は必勝法を考えたわけなんだよね。」
九識敦がニヤリと君の悪い笑みを浮かべる。
それと同時に、ドアが再び開く。
そこから現れたのは、私が落ちる瞬間に見た知らない男と……昴。
「まあ、ようするに裏切ってもらった。
お前が信じていた桜瀬昴は、俺たちのスパイだったわけ。」
あまりの衝撃に言葉が出なかった。
昴が、裏切った………?
「そうそう、その顔。
お前のその怯えと恐怖、悲しみが混ざった表情が俺は好きなんだよね。」
訳のわからないまま、九識敦の手で顎を持ち上げられる。

