落ちた。 自分の身に何が起こったのかわからないまま、首だけで後ろを振り向いた。 見えたのは、昴……そして、知らない男。 昴は一切表情を変えないまま、私を見ていた。 知らない男の唇が、ニヤリと形作られる。 自分が押され、空中に投げ出されたのを理解すると同時に、階段があったことも思い出す。 「す、ば……」 言い終えられなかった。 体中にはしった猛烈な打撃の衝撃で、肺から息が出なかった。 そのまま、私の体がバウンドし………… 体の転がりが止まったと同時に 意識が、なくなった。