「お前に出会えて良かった。」 心から思った。 こいつに出会えて良かったと。 美愛と話して、今の俺から変わる決心がついた。 「突然なに?私に出会えて良かった、とか。 桜瀬昴のくせに、いきなりすぎる。」 今までの俺とのギャップを感じるのか、美愛は一瞬俺と目を合わせ、背けた。 「桜瀬昴の復讐が、いつか実るといいね。 でもそれは、今じゃないよ。 まだ、その時はきてない。」 今はこの幸せを守ろうよ、と美愛は笑った。 俺は振り返り、墓を見る。 (ごめん。) 声にならない言葉が、俺の中で響いた。