「着てないの?」
「…………着てなくもない。」
奏は更に私を問い詰める。
せっかく視界から外したというのに、わざわざ私の正面に回ってくる。
「廉也から水着になるなとか言われた?」
「それは多分言われてない、と思う。」
甘い言葉の数々は、ついさっき浴びせられたけど、水着になるなとまでは言われてなかった。
「きっと廉也喜ぶと思うんだけどな〜。
好きな女の水着姿なんて、男なら誰でも嬉しいと思うんだけどな〜。」
挑発のようなセリフ。
でも、恋愛初心者の私にとっては聞き捨てならない言葉。
「ほ、本当……?」

