《side 美愛》 「海だーーーーっ!!」 「うみ……。」 「うー?」 奏が叫び、私と未來が続く。 未來は初めて見る海をじーっと興味深そうに瞳に映している。 表情も好奇心たっぷりのワクワク顔だ。 「初めてなんだろ?お前も楽しめ。」 そう言って廉也は私の頭を撫でてくれる。 未來に負けずワクワクする心を抑えつけながら、コクコクと首を縦に振る。 そんな廉也を見つめ返しながら思い返す。 私がここにきている理由。 ……話は数日前にさかのぼる。