この行動で、二人の間にどんな意思疎通があったのか、わからない。 悔しいが……悲劇を悲劇にしまいと、文字通り死を覚悟して必死に生きてきたこの二人の絆に、俺の入り込む余地は無さそうだ。 「前に進めよ、美愛。」 美愛は頷いた。 「ありがとう、悠。 本当にあなたには心から感謝しているよ。」 その一往復の会話が、二人最後の会話になった。 これから先、もうしばらく会うことはない………いや、会うことはできないと、二人ともがわかっていた。 声に出さないが、決別することがいいのだと、わかっていた。