「翔太っ!!」
吉良の熱のことを伝えようといつも頼りになる翔太を見るが、翔太の方も心ここに在らずという感じだ。
中央では、今も鳳凰と龍嵐が戦っている。
海斗も大怪我を負ったまま隅に寝かされ、両者とも怪我人が多い。
いますぐ止めなければ。
そう思うものの、止める手立てがない自分に怒りが増す。
何か……たったひとつの突破口が欲しい。
「美愛……、一つ手がある。」
そんな私に、思わぬところから声がかかった。
「悠………。」
「こんな風に使うつもりはなかった。
ただ、美愛が望むなら……もう、これしかない。」

