翔太は、ぼーっとしたまま、ガックリ項垂れている。
翔太は、悠を悪役にさせまいとしたが、今の悠は、少なくとも目の前の戦線に参加している悪役じゃない。
「……………。」
行かなきゃいけない。
みんなはもう、十分に戦ってくれたからから、今度こそ私が終わらせるために行動しなきゃいけない。
頭では、わかっているのに、
実際に何もできない。
ただ、それでも何とかしたい私は、足が勝手に、吉良に向かっていた。
「吉良、大丈夫?!」
お腹を押さえ、暑くもないのに大量の汗を出した吉良が、力なく笑った。
「悪い。姫の…願い、ちゃ、んと……叶えて………やれなかった。」

