ーーーーー「黙ってください」
吉良の言葉が鳳凰の心に響いた瞬間、
吉良は吹き飛ばされた。
吉良が今までいた位置にいるのは、晃くんだ。
「晃輝、何してんだ…」
今まで目の前の吉良に詰め寄っていた翔太も、唐突な攻撃に思わず晃くんを見つめる。
「吉良さんの言っていることは、間違っていないと思います。
ハルさんが道を逸らしたことには俺も気付いていました。
でも、直す必要はなかった。」
よく見れば、晃くんの言葉に鳳凰全員が同調していた。
頷く者もいれば、真剣な顔で吉良を見つめる者もいる。
「なぜなら、それは偽善だからです。
理想論でしかなく、それを叶えたところで、結局は鳳凰は救われない。
先輩たち5人は、残す側だからそんな勝手になれるんです。
残される側のことを、考えてますか。」

