総長からの「愛してる」Ⅱ




「それが俺らの姫の、願い事なら。」




吉良は昔と同じ……意地悪な笑顔で去っていった。



ありがとう、吉良。




階段を降り、戦いへと向かっていく吉良の背中を、



見えなくなるまで見つめ続けた。




この戦い、私が原因だから。



こんなところで一人、落ち込んでいる場合じゃない。



吉良の優しさが、私の勇気に変わる。




さあ、私も行こう。



大切な幸せを、手に入れるために。




行かなきゃいけないから、行くんじゃない。



自分の意思で、行くんだ。




立ち上がった私は、もう一度下を見下ろす。