「それが俺らの姫の、願い事なら。」 吉良は昔と同じ……意地悪な笑顔で去っていった。 ありがとう、吉良。 階段を降り、戦いへと向かっていく吉良の背中を、 見えなくなるまで見つめ続けた。 この戦い、私が原因だから。 こんなところで一人、落ち込んでいる場合じゃない。 吉良の優しさが、私の勇気に変わる。 さあ、私も行こう。 大切な幸せを、手に入れるために。 行かなきゃいけないから、行くんじゃない。 自分の意思で、行くんだ。 立ち上がった私は、もう一度下を見下ろす。