確か、今は薬で眠らせてる、なんて言ってたっけ。



それほど追い詰められてんのかよ。




「美愛に睡眠薬を飲ませて、やっと寝た。」



………ちょっと待てよ。



そこで俺は引っかかった。




ここは廉の部屋で、当然美愛がこんな状態なら二人で寝るわけだよな?



そんで、廉はさっき言っていた。



美愛が “一瞬も” 寝てないと。




「廉……もしかして、廉もこの3日寝てないんじゃねえか。」



俺が言えば、廉はどうでもいい、と興味なさそうに言った。




「どうでもいい、ってなんだよそりゃあ?!」



慌てて廉の顔をじっくりと見れば、目の下には隈があり、顔色が更に悪くなってる。