ーーーチリンチリン。



やっとついたgalaの扉を開けた。

………やっぱり運転手さんはかわいそうだけどタクシーくらいは走っといてほしいね。




移動に時間がかかってしょうがない。






「ただいまー。」




「おー。やっと帰ってきやがったか。

て、は?なんで千鳥が菜月と一緒にいるんだ?」





グラスを拭いたりして開店準備をしている仁が、不思議そうに聞いてくる。





「菜月に途中にばったり会って巻き込まれたんだよ。」




「あぁー。そんなことだろうと思ったわ。」






そんなことだろうってなんだよ。そんなことだろうって。



なんか失礼じゃない?