中に入ってみると、そこには “狂った目をした人” が、たくさんいた。 そう、たくさん。 「……こりゃあ、めんどくさそうだな。」 と、仁が小さく呟いたが口角が微かに上がっていた。 ……絶対楽しもうとしてるよ、こいつ。 「あんまり、はしゃがないよーにね?」 「はっ。お前もな。」 はしゃぎはしないよ、はしゃぎは。 ーーーただね、狂った目を見ると自分がコントロール出来なくなるだけなんだよ。