うわぁ……。速水麗菜って怖いもの知らずなんだね……。



僕達は“不良”なのに……。






「あっ!!もうこんな時間だわ。行かなくっちゃ。」






と、言って僕達の溜まり場から飛び出ていった。





ーーなんだったんだ、一体。







「……嵐みたいな女だったな。」





「そーだねー。僕なんか速水麗菜のイメージ変わっちゃたよー。」






そう、変わったんだ。






「竜樹、秋都。明日、あの女をまたここに連れてこい。」






そう、シー君も変わったんだね。

速水麗菜に対する気持ちが。







「しかたねぇーな。連れて来てやんよ。我らが総長様。」






と、タツ君が言った言葉に皆が不敵に笑った。




……一人だけは違う意味で不敵に笑っていたなんて僕は知るよしもない。






蘭蝶side end