普段の私だったらそんなこと和樹に言われても実行なんてしない。

だって、あの和樹に命令されるんだよ?
なんかイラつくしムカつくし?




……でも、“あのひとの”頼みとなれば話しが違う。
Black Cityを制する“あのひと”。


そのひとの頼みを断れるひとは一体いるのだろうか?





……いいや。いたらただの命知らずだ。
まずBlack Cityなんかで生きていけない。





「やるしかないのか…。」



そう私は、ため息混じりにつぶやいた。





どうやら、この学園祭は平和にすぎてくれることはないようだ。