ーーー「は?お前ふざけんなよ?」 『いいじゃねーか!別に!“それくらい”やってくれよ!』 「…たっく。珍しく電話してきやがったと思ったら…!私は絶対やんないからな!なにが“それくらい”だ!」 『あの人の頼みなんだ!じゃ、たのむぞ。』 「ちょっと!和樹!! ……ちっ。切りやがった。」 虚しくも私の声がひと気のない裏庭に響く。 私は今言いたいことがある。 和樹はやっぱり天使でもなんでもなかった。 ただのうざいやつだ。