「ピー!」


連続跳びが始まった。


「頑張れ!」


菫やニナちゃんが応援してくれる。


私は、確実に跳ぶ事を意識した。


遅くなってもいいから。


焦らず、慎重に…


タイムロスしないように。


その真剣ぶりは、言葉に出来ない。


私は、精一杯頑張った。


何回とか、そういう意識は薄れていた。


みんなで力を合わせられれば、それだけでいい。


5の2のチームワークを試す時と思えば、


頑張れる。


精一杯の力を出せる。


「後3分です!」


3分なら……!


私は耐えられる。


頑張れるから。


クラスのために。


「しっかり!」


みんなからの声援。


「疲れた……」


と渡部。


「うん。でも、後2分ちょいやって♪がんばろ♪」


私は、精一杯の笑顔てほほ笑んだ。


渡部の励みになる様に。