「あの。あたし!玲子。」


「あぁ―。どうした?メールは?」


「ごめん。電話したくて…」


「はっ?」


「や、電話の方が早いじゃん?」


声が聞きたかったんだよ。なんて言えない。恥ずかしいもん!!!


「うん、で何?」


「今家にいるよ。何で?」


「あぁ―。あのさ…………“ねぇ何してんの?電話?”…………うっせぇよ。」


は?え……何?女の人の声がした。誰?たくさんの不安が闇のように、あたしの心を覆っていく。