その違和感・・・

1度感じ始めたら、聡のすべてが怪しいなんて

「見たくないよ。もう・・・。」

そう思いながらも

聡の浮気相手のことを考える。

「じゅり・・・最近来てないし。」いっつもそこにぶつかる。

サイト自体、もう見つからない。

「なんなのよーー。もう・・・」

仕事中も時折思い出す。

「外に女かぁ・・・」ため息が出ちゃってしょうがない。

「おい・・・なんだよ。その顔・・・」

さゆりのおでこに熱い缶コーヒーをあてる。

「アツっ・・・・」

「もう・・」

「ごめん。ごめん。」上司の久保だった。

同じ部署の久保孝道(くぼたかみち)には何でも話せた。

「あの・・・久保さん・・」

さゆりは久保にただ相談するつもりだったが・・・

「じゃあ、ゆっくり今度聞くからね。」

そういって、携帯の番号とアドレスを渡した。

「あ・・・ありがとう・・・ござ・・・」さゆりはそういいたかったけど

つい涙がこぼれた。

「なんだよ。その顔・・・・」

「す・・・すみません・・・」

久保の大きなその胸に

さゆりは今すぐ飛び込んでいきたい気分だった。