目を開けると真っ暗で何が起きたのか把握できてなかった…
ふと我に返ってそれが
私の苦手な男子に
だっ抱きしめられている⁉︎
「うわー‼︎‼︎」
ドスっ!
あっつい突き飛ばしてしまった…
「いってーな!
助けてやったのになんで突き飛ばす⁉︎」
「えっあ…いや…つい…すいません」
痛そーにしている彼を良く見てみると
うわーーー!
綺麗な顔立ちー
まつ毛は私のより長いと思われる
目はすごく綺麗で吸い込まれそうな目
鼻筋もすーと通っていて
髪の毛は少し茶色がかかっていた
髪には寝癖がひどくピョンと
ハネているけど…
そこらへんにいる男子とは
比べものにならないくらいの
目を疑うようなイケメンだった
私はつい見とれてしまっていた
がっ
そう思っていた自分が馬鹿でした。
「何がついだよ‼︎
助けてやったのに感謝するとこだろ‼︎」
カッチーン!
はーー!!
こいつ何様かよ!
性悪男や!
うわー見とれていた私が馬鹿でしたよ!
これだから男子は…
「頼んでないし‼︎」
「はー⁉︎お前な俺がいなかったら今ごろあんなかに追突してたぞ」
手が差している方向を見ると
うじゃうじゃおじさんがいた…
うっっ…
「タダでさえ俺、女子嫌いなのに助けてやっただけでもありがたいと思えよな」
「あんたね‼︎さっきから態度デカすぎ!
私だって男子嫌いだっつーの!
お礼いやーいいんでしょっ
ありがとうございましたー」
「うわー棒読みで感謝されても
全く心に響かねーし、
ああせっかく助けてやったのになー」
わざとらしく周りの人に聞こえるように
大声を上げた…
聞こえた人たちが怪訝な目で
こっちをみる
あーもう最悪…
この性悪が。
まあ。ここは助けてとか言ってないけど助けてもらったから感謝するとこだよね…
あーあ嫌だけど…
「ありがとう…助かったよ…」
「ん…わかったならよしとしよー」
「なんでそんなに上から目線なのよ!
この性悪男が!」
さっきから言う言葉一つ一つがムカつく言い方してくるし!
すると言い合いをしている中
間も無く○◇駅〜♪
あっ次の駅、私が降りる駅だ
もうこの性悪男とは一生さようならだ!
「まあ今度からはあんたみたいな貧弱男に助けてもらわないよーに注意するし
これ以降に会わないから!一生さようなら、性悪貧弱男さん♪」
「はー⁉︎お前みたいな女俺だって◇○*〜」
最後らへんは全く聞こえなかった(笑)
まあどうでもいいけどー
本当朝から嫌な目にあったなーもー
