「いただきまーす♪」

パクッ

ん⁉︎んんんー‼︎
めっちゃうまいんですけど

「ふっうまいだろ〜」

勝ち誇った顔で言うなっつの
ムカつくー

くっ…でも…
本当に美味しいからな言い返せない


「ごちそーさま」

あーお腹いっぱい
満足満足♪
って
満足してる場合じゃなーい‼︎

今日から一か月どうしよ…

あたふたしている私をよそに

「ははっ!やっぱ変なやつ
あっそういや自己紹介まだだったな」


「別にあんたの事なんて知りたくない!」

「田宮 聖夜、趣味バスケやゲーム
好きな食べ物 特になし
嫌いな物 甘い物、女子」

無視しやがって
こいつ本当自己中だ
みんな騙されすぎよ!
見た目が良くても中身最悪なんだから!

「おい。早くおまえも自己紹介しろよな」

「はいはい!
すればいいんでしょ。すれば
上川瑠美、趣味空手
好きな食べ物 甘いもの
嫌いなもの 男‼︎」

「ふっ嫌いなもの強調しすぎだろ。
まっ俺もそっちの方が気が楽だしな
一カ月終われば赤の他人になるんだし
少しの間だけ、よろしく上川」

笑顔が怖いし…

フンっだ
「誰があんたなんかとよろしくやるかっつーの」

「おまえ俺にそんな態度とっていいとでも思ってんのか?
一生飯作ってやんねーぞ」

ビクッ!

「よろしくお願いしーまーす。田宮くん」

「ふはっお前単純だな!
あははは」

ムカつくー‼︎‼︎

こいつと一ヶ月も一緒なんて信じらんない!
お母さんとお父さんのバカッ!

もうこれからどうなっちゃうの私…泣


そうして、同居がスタートしたのであった。