夢みる太陽



しま奈「べっっ別に家出なんかしてません私!」

おじさん「ほー家出したのかおまえ(笑)」

しま奈「!!...んーと、家出というか旅行?」

おじさん「いいならいーんだ」

おじさん「1LDK、家具つき、フロ・トイレ別、全部屋フローリング、ペット可。家賃1万ってとこなんだけど」

しま奈「入居します!」


わーーーー

なんて運がいいんだろう私

住むとこ探す前にみつかっちゃった

なんだか先行き絶好調!?♪



おじさん「ただし!条件が3つある」


え.....


おじさん「1つ目」


ごくり....


おじさん「[家出の理由]を言え」

しま奈「...それは言いたくない」

おじさん「それじゃ入居認めねーぞー。言え」

しま奈「だってつまんない事だもん」

おじさん「言え」

しま奈「すっごい小さい事だもん」

おじさん「いーから言え」


こんな事

誰にも話した事ないのに...


しま奈「...お母さんが、私が中1の時に死んじゃったの。交通事故で。」


絶対「子供だ」って笑われる気がして


しま奈「でも最近、お父さんに彼女ができて、その人と再婚した。でもその人はお母さんみたいに優しくしてくれなくて、それから弟も生まれて、そしたらもっと私の事見なくなって。あの人は私のこと娘なんて思ってない。優良だって私の事お姉ちゃんだって思ってない
お父さんだって優良の方が可愛いんだ。お父さんはもう、お母さんの事愛してないのかなあ。」


本当は

誰かに話を聞いてほしかったのかもしれない


しま奈「みんな嫌い...大嫌い」




おじさん「おまえ名前何ていうんだ?」

しま奈「...言いたくない。お父さんに変な名前つけられたから」

おじさん「......ふーん。まあいいわ。じゃあ2つ目の条件。2つ目は[朝陽]を探してこい」



はい?


おじさん「朝陽見つけてカギもらってこい」


は?


しま奈「てゆうかカギはおじさんの都合でしょ?」

おじさん「おじさんはなぁ、カギがないとお家入れないんだよ。カギもってこねーと入居認めねーぞ」




ヴ......


おじさん「同じ学校なんだからできるだろ。それかあいつだ。中城 善[Nakajyou Zen]そいつもカギ持ってるからどっちか見つけてこい」


しま奈「え!?中城 善!?ってあの!?」

おじさん「なんだおまえ知ってんの?」

しま奈「てかおじさん知ってんの!?」

おじさん「おじさん?(怒)ああおじさん知ってるよ。善と朝陽のおかげでここにいるんだから」



じゃああの善とこの人は

同じ家に住んでるってこと!?

なに!?兄弟!?とか!?

まぁいいや

とにかくカギをもらってこよう!

しま奈「じゃっ!とってくるからここにいろよー♪」





おじさん「なんだか...家出にしちゃー小せぇバッグだなぁー」