夢みる太陽



しま奈「ん~~~~♪」



家出&サボリ♪


外はなんてポカポカして

気持ちいいんだろ

みんなは今頃勉強してんだろーなー

あーなんか幸せ♪

今日から私は自由なんだ!!


ドゴッッ


ん?

なんか蹴った?

後ろを振り返ると

おじさんが寝転んでいた。


おじさん「おまえ蹴ったなコラーーー」

しま奈「キャーーー」


何でこんなとこ人寝てんのー!!

しかもなんで着物きてんのこの人ー


しま奈「ごめんなさーい!!」

おじさん「待てぇぇぇ」


ガッッッ

ぬおっ

肩をつかまれて振り返るわたし。


おじさん「ハァ ハァ つかまえた~~」


絶対変質者ーーー

ヒィィィ


しま奈「とうっ」

ガッッッ

おじさんのあごに私のひじが命中。

おじさんは寝転がって苦しんでいる。


よし、この隙に!


あっ...こっ腰が抜けて逃げれない...!


おじさん「待てよぉ~~」

おじさん「腹減った~~」

おじさん「水をくれ~~」

おじさん「おうち帰りたいよ~」


なに?


おじさん「あごわれた~」


この人ホームレス?


おじさん「お母さ~ん」


なんか 

動けないみたいだし

弱い?

なんか  

可哀想?


しま奈「ど...どうしたんですか?」

おじさん「おなかすいた」

しま奈「なんか...買ってきてあげましょうか?」

おじさん「焼き魚とご飯とみそ汁」


て...てめぇ


おじさん「あとフロ入らせて。歯もみがかせて。お金貸して」


てめぇ


しま奈「他の人に頼んで下さい」


おじさん「お願いだよぉー。カギ持ってないし家に入れないんだよぉーー昨日の夜からずっと!」

しま奈「なんで?」

おじさん「なんかしめ出された」

しま奈「なんで?」

おじさん「酒ぐせ悪いって」



しま奈「自分が悪いんじゃんかーーー」

おじさん「ちがーう!朝陽が悪いんじゃーー」

しま奈「朝日??」

おじさん「字が違う。龍ヶ江 朝陽[Tatugae Asahi]って人。知らねぇ?」

しま奈「.......さあ」

おじさん「その制服。お前と同じ学校なんだよ」

しま奈「猶明[Yuumei]高校?」

おじさん「そう。そいつが俺をしめ出したんだ」



しま奈「朝陽のヤローー」

おじさん「ムカツクだろーー」

しま奈「朝陽のせいでこんなおじさんに会うはめになったんだー」

おじさん「....おい」



おじさんが何かに気づいて私を呼ぶ。


おじさん「なんだ?そのバッグ」

指されたカバンは家出のカバンだった。

ドキッッ

おじさん「ふーん。住むとこ紹介してやろうか?」ニヤリ


しま奈「!!」