晴れ渡る空

バスに乗っている間もあの人は本を読んでいた

私は音楽を聞きながらその光景を眺める。

相当本に夢中なのかあの人は私の視線に気づかない。

私が降りるバス停の1本前で降りたあの人。

きっとあの制服でここら辺の学校と言えば1本に絞られる。

あの学校には私の知り合いが居る。

その人に聞けばきっとこの人の名前も

学年も組も解るだろう。

でもそんなことをしたらストーカーとほぼ大差ない。

いつか解ると良いなぁ。

話せると良いなぁ。

そんな淡い期待を抱く。

そんなことを考えていたらバス停を乗り過ごしかけた。

バスから降りたあともずっとあの人の顔が頭から消えない。

今日の帰りも同じバスに乗れたりするのだろうか。

明日も同じ時間にあるのか。

そんなことばかり考える。