目に入ったベットにひとまず彼女を寝かす。




そのとき有岡は口を開いた




「やっぱり…。」







彼女は冷蔵庫を開けていたようで俺にもその中身が目に入った



ラップに包まれた食べられる前の食パンと水。






本当にそれしか入ってなかったのだ。






「この子たぶんここ数日何も食べてないわ。」





「え…」





「なんで私にちゃんと言わないのよっ!」






泣きそうな顔をして有岡は言った。




「どーしてなにも食べてないんだ?」




不思議で仕方がなかった、



「この子、たまにこうやって物が食べられなくなっちゃうの。」



驚きでしかなかった。




「まずい。私このあと用があってもうここ出なきゃ間に合わないんだけど…」





「いいよ。俺が看てるから」





「ごめんね。じゃお願い。」




彼女はそういって部屋から出て行った。