颯sideー






バタッー




後ろで大きな音がした。





まさかと思って後ろをみると安積が倒れてた。





杏と呼ばれる子も驚いたようで必死に香奈!香奈!と話しかけていた。







それでも彼女は目を覚まさない。





「安積の家ってどこ?」




俺は安積を背負ってから有岡に聞く。





そこで有岡がこっち!と走り出した。






俺もその後に続いて走り出す。





そこから彼女の家はすぐだった。






彼女のカバンに入っていた鍵をつかって部屋に入る。






一人暮らしなんだ。






部屋に入ってすぐにわかった。







必要最低限のものしか置いていない部屋。