「うん。」





こうして私たちは毎日お昼ご飯を食べることとなった。





その日の放課後。






私は杏と買い物をしていた。





「みてみてこれ可愛い。」




「ほんとだっ。可愛い!」





そんな会話をして買い物をした帰り道。






2人であの河川敷の近くを歩いていた。





「あ。あれ尾崎君じゃない?」






そう杏が言った。






杏が指差す方向をみると確かに尾崎君がいた。





「おーい!」





杏がそう叫ぶと杏の声に気づいたようでこっちにむかって走ってきた。






「練習終わり?」





杏がそう問いかけると




「うん。
2人は買い物してたの?」





「そうだよ!久々にねー。」





「いいねぇー。俺も久々にあいつと出かけようかな。」






二人がそんなたわいもない話をしている間。









私は激しい目眩に襲われていた。







今立ち止まったら明らかにおかしいと思われる。







でも。やばい。
視界がまわるまわる。







もうだめだ…








そこで私は意識を失った。