「そーいえばなんで今日香奈遅刻しかけたの?」 いきなりすぎて驚いた。 もう少し前ぶりがほしかったよ。杏さんよ… 「ちょっと河川敷でぼけっとしてたら時間をわすれててね。」 と苦笑いする私。 「なーにやってんだか。 まぁ遅刻しなかっただけラッキーだね。」 と言ってにっこり笑う杏。 これは尾崎君の事を言うべきなのだろうか。 いや。 間違いなくややこしくなる。 よし。聞かれるまでは黙っておこう。 あんな完璧君と一緒に登校したなんて杏、またや他の女子に知れたら私は質問攻めにあうに決まってる。