香奈sideー





「ついたー!」





私がそう叫ぶと彼がにこりと笑い






「朝礼まであと1分。朝礼に間に合わないと意味ないよ。」






やばい。そうだ。






校門をくぐり抜けただけでは何もならない。






「やばい! 尾崎君またね!」



手を振って彼と別れてから





とりあえず走った。










ーだから彼が私を見て笑ってたことには気づくよしもないーー