声をかけよう。


そう思った。


でも、俺は学校で彼女と話したことはない。


きっと俺のことも知らないだろう。



そんなやつから話しかけられて気分はいいものじゃないだろう。


いや。でも、これを機会に知り合いになればいいのではないか。



いろいろ考えているうちに彼女はさっきまでいたはずの河川敷から姿を消していた。