「えぇーいーじゃん。 香奈の働いてるところ見たいし。」 「だめったらだーめ。 恥ずかしすぎるから。」 別に変なバイトしてるわけじゃなくてとある喫茶店でバイトしてるんだけど、どうも知り合いに見られながら働くのには抵抗がある。 だからバイト先は誰も知らないし言うつもりもない。 「んーじゃーね。杏。 楽しんできてねー!」 「はーい! バイトがんばってきてねー! またなんか奢ってよー」 「それは嫌ー!」 叫びながら歩いて行って、電車に乗り揺られながらバイト先へ向かう。