尾崎君は私の不安そうな顔に気がついたようで、 「今のは安積が悪いんじゃねーから。 俺がちょっと。」 ほんのり赤いほっぺを隠しながらそういった。 「え?ほっぺ赤いけど大丈夫? 風邪?」 「大丈夫大丈夫。 俺は元気すぎて困ってるんだから。」 私にはいまいち理解できなかったけれど、彼はスタスタと歩いて行ってしまった。