「安積。
やっぱお前ここ最近食ってなかったのか?」
「えっ
どうして…?」
まぁこれだけ食べることを躊躇していたら気づくか…
「昨日かかえたとき異常に軽かった。
そして冷蔵庫は何も入ってない。」
「ちょっと食べられなくって。
まぁそのうち食欲も戻るよ!」
その時杏が真剣な顔をした。
「……今すぐ聞きたいから、尾崎いることを気にしないで聞くわよ。
あんた、昨日また叫んでたわよ。
あの日のことやっぱりまだ引きずって…?」
「私の中からあの日のことが消えることは一生ないよ。」
あの約束を。
あの日の出来事を私が忘れることは決して許されない。

