夏の終わりの風物詩。
珠希の楽しみにしていた地元の花火大会が始まる。
ルーフバルコニーには、叔母の家族と大も招待されていた。
(お姉さん!?)
沙耶は美紀を見て驚いた。
家族のために甲斐甲斐しく働く美紀の中に珠希を見たからだった。
(お姉さん此処にいたの? そうか。だから美紀ちゃん……)
沙耶はまじまじと美紀を見つめた。
美紀はそんな沙耶が怖かった。
沙耶は美紀に懐かしさを感じた。
その感覚が何なのか?
答えが出ないままで……
「高校野球、実に惜しかった」
正樹が口火を切る。
「もうちょっとでベストエイトだったのに」
大が悔しそうに言う。
「でも。俺達を負かしたチームが優勝決定戦に進出したんだって、みんなに自慢しちゃた」
美紀を見ながら、大が照れながら言う。
大は秀樹が潰れた経緯を知らない。
審判のボーク判定さえも、秀樹がミスをやったと思っていたのだった。
秀樹はただ一人で耐えていたのだった。
こんなにも近くに美紀が居る。
それだけで大は舞い上がっていた。
「美紀ちゃん、やっぱり好きだ! 俺と付き合ってくれ!」
突然交際を申し込んだ大。
美紀の前に右手を差し出した。
「ちょっと待った!」
慌てて隣りに駆けつける秀樹と直樹。
三人の手が、美紀の前にある。
美紀はただ戸惑っていた。
「ちょっ、ちょっとあんた達!?」
沙耶が美紀の前に立ちふさがった。
珠希の楽しみにしていた地元の花火大会が始まる。
ルーフバルコニーには、叔母の家族と大も招待されていた。
(お姉さん!?)
沙耶は美紀を見て驚いた。
家族のために甲斐甲斐しく働く美紀の中に珠希を見たからだった。
(お姉さん此処にいたの? そうか。だから美紀ちゃん……)
沙耶はまじまじと美紀を見つめた。
美紀はそんな沙耶が怖かった。
沙耶は美紀に懐かしさを感じた。
その感覚が何なのか?
答えが出ないままで……
「高校野球、実に惜しかった」
正樹が口火を切る。
「もうちょっとでベストエイトだったのに」
大が悔しそうに言う。
「でも。俺達を負かしたチームが優勝決定戦に進出したんだって、みんなに自慢しちゃた」
美紀を見ながら、大が照れながら言う。
大は秀樹が潰れた経緯を知らない。
審判のボーク判定さえも、秀樹がミスをやったと思っていたのだった。
秀樹はただ一人で耐えていたのだった。
こんなにも近くに美紀が居る。
それだけで大は舞い上がっていた。
「美紀ちゃん、やっぱり好きだ! 俺と付き合ってくれ!」
突然交際を申し込んだ大。
美紀の前に右手を差し出した。
「ちょっと待った!」
慌てて隣りに駆けつける秀樹と直樹。
三人の手が、美紀の前にある。
美紀はただ戸惑っていた。
「ちょっ、ちょっとあんた達!?」
沙耶が美紀の前に立ちふさがった。


