「何だい、騒々しい」
コンテナの扉の向こう側から姿を現したのは、何処かで見たような顔をした人物だった。
咄嗟のことで混乱している頭は、更にヒートアップした。
それでも脳ミソ全開で考える。
(この顔、どっかで、確かどっかで会った)
少しロン毛で茶髪の男性は、何処かで見たような赤っぽいタイをしていた。
(ウチの高校の制服に似てるな?)
私は呑気にそんなことを考えていた。
「何だーい、だいぶ賑やかだな」
其処へ、同じようなヘアスタイルの二人が顔を出した。
私は思わず目を疑った。
「えっ?」
私はその場で固まった。
二人は同じ顔をしていた。
「夢じゃないよね?」
「ん!?」
でもその二人は私の言葉の意味が解らずキョトンとしていた。
私はその二人に見覚えがあった。
見覚えなんて、軽く考えたらバチが当たる。
一人は私の憧れの君。
松宮高校の生徒会長、長尾直樹君だった。
そう……
陽菜ちゃんと同じように大切な人を事故でなくしたのは長尾直樹君だったのだ。
みんなからからかわれるのがイヤだったからひた隠しにしていたけど……
直樹君は私の初恋の人だったのだ。
ううん、違う。
私の初恋は……
きっとあの人だ。
私は小学生の時に、一度逢った男の子に胸をときめかせていたのだった。
「長尾君……」
私は思わず言っていた。
三人は卒業したことで浮かれたのか、元高校球児らしからぬ頭だった。
「その頭どうしたの? 羽目外し過ぎなんじゃないの?」
私はストレートにぶつけていた。
「あ、これは大が……」
私は直樹君の言い訳を聞いて、大君を睨み付けていた。
「昨日ふざけ合っていたらこうなったんだよ」
大君は盛んに頭を掻いていた。
「月末に母の七回忌があるんだ。その時までには元に戻すよ」
今度は秀樹君が言い訳する。
「そうだよね。お母さんが驚いちゃうから、早目がいいね」
私は無賃乗車と言われている状況も忘れて、浮かれていた。
「あれっ、あー君は確か……」
「はい。松宮高校でニコ上だった中村紫音と言います。あれっ、気付いてなかったのですか?」
私は少しがっかりしながらも勢い良く頭を下げた。
「ねえ君、どうして此処に居るの?」
「さあ……私も何が何だか解らなくて」
「あっ、そうか。引っ越し先から乗って来たっとことか?」
業者の人は言った。
「はい、そうみたいです」
コンテナの扉の向こう側から姿を現したのは、何処かで見たような顔をした人物だった。
咄嗟のことで混乱している頭は、更にヒートアップした。
それでも脳ミソ全開で考える。
(この顔、どっかで、確かどっかで会った)
少しロン毛で茶髪の男性は、何処かで見たような赤っぽいタイをしていた。
(ウチの高校の制服に似てるな?)
私は呑気にそんなことを考えていた。
「何だーい、だいぶ賑やかだな」
其処へ、同じようなヘアスタイルの二人が顔を出した。
私は思わず目を疑った。
「えっ?」
私はその場で固まった。
二人は同じ顔をしていた。
「夢じゃないよね?」
「ん!?」
でもその二人は私の言葉の意味が解らずキョトンとしていた。
私はその二人に見覚えがあった。
見覚えなんて、軽く考えたらバチが当たる。
一人は私の憧れの君。
松宮高校の生徒会長、長尾直樹君だった。
そう……
陽菜ちゃんと同じように大切な人を事故でなくしたのは長尾直樹君だったのだ。
みんなからからかわれるのがイヤだったからひた隠しにしていたけど……
直樹君は私の初恋の人だったのだ。
ううん、違う。
私の初恋は……
きっとあの人だ。
私は小学生の時に、一度逢った男の子に胸をときめかせていたのだった。
「長尾君……」
私は思わず言っていた。
三人は卒業したことで浮かれたのか、元高校球児らしからぬ頭だった。
「その頭どうしたの? 羽目外し過ぎなんじゃないの?」
私はストレートにぶつけていた。
「あ、これは大が……」
私は直樹君の言い訳を聞いて、大君を睨み付けていた。
「昨日ふざけ合っていたらこうなったんだよ」
大君は盛んに頭を掻いていた。
「月末に母の七回忌があるんだ。その時までには元に戻すよ」
今度は秀樹君が言い訳する。
「そうだよね。お母さんが驚いちゃうから、早目がいいね」
私は無賃乗車と言われている状況も忘れて、浮かれていた。
「あれっ、あー君は確か……」
「はい。松宮高校でニコ上だった中村紫音と言います。あれっ、気付いてなかったのですか?」
私は少しがっかりしながらも勢い良く頭を下げた。
「ねえ君、どうして此処に居るの?」
「さあ……私も何が何だか解らなくて」
「あっ、そうか。引っ越し先から乗って来たっとことか?」
業者の人は言った。
「はい、そうみたいです」


