「"豊玉発句集"って書いてありますよ」


俺は固まった。
なんで俺が内緒で書いていた俳句集をあの猫が咥えてやがる。
いや、そんな事はあとだ。


「…おい、テメーら。あの猫が咥えてるもん取ってこい」

「はー?なんでだよー」
平助は質問する。


「いいから行ってきやがれ!!斬るぞ!」