憧れの高校生になって初めての夏休み。

いっぱい遊んで彼氏作って…。

なんて出来るはずもなく毎日毎日部活三昧。

あたしの名前は佐藤明海。

バスケ部に所属している。

中学とは違って部活休みが少なすぎる。

その結果、彼氏を作ることも出来ずフリーだ。

こんなあたしを拾って~。

でもあたしには大好きな部活の仲間がいる!

みんなでインターハイ行くんだから。

当分彼氏はいらないかなぁ。なんて…

「あみ、おっはよー!」

朝からそんなハイテンションなのは

「さき、何でいっつも元気なの?」

「今日は朝から翔先輩を見たからかな?アハハー」

彼女は小森沙希。同じ部活で同じクラス。

見た目は誰もが認める美人なのに…

「さきはもっと女の子らしくしてればモテるのに」

「えー、モテなくていいもん。うちには翔先輩がいる

んだもんねー!」

はぁ。翔先輩ねぇ。妄想でそこまでいくのか。

佐々木翔。一つ上のバレー部の先輩。

さきは本気で翔先輩のこと好きではない。

憧れってやつだね。

ーーーーーーーーーー

『お疲れさまでした!お先に失礼します!』

「今日も終わったー。疲れたよー。」

「あみはがんばりすぎなんだよ。」

「試合になるとついね(笑)」

今日の部活も無事終わり、家に帰ろっと。

何気なくLINEを開いてみたら

グループ招待1件と書かれていた。

なんのグループだろ?

グループメイは「セカオワLOVES」

今流行りのバンド、SEKAI NO OWARIのグループだ!

あたしはSEKAI NO OWARIの大ファン!!

すぐに参加をタッチした。

そこには既に60人ほど参加していた。

とりあえずみんな友達追加っと。

~ピコピコ~

誰かからメッセージが届いた。

「追加あざーっす!」

名前は「蒼空」ってなっていた。

これはフリだな。

「こちらこそあざーっす!笑」

あたし何してるんだろ。

さきのバカなとこがうつったのかな…笑

~ピコピコ~

「僕は高1なんだな」

この人変わってる人だなぁ。

そう、最初はそう思ってたんだよ。

これから大切な人になるとも知らずに…。

「あたしも高1なんだな!笑」

そこから蒼空とのLINEは毎日続いた。