「……愛してなんかない。」 「………優羽、俺は愛してあげるよ。」 俺は思わず瞠目して千景を見た。 ――まただ。 この眼差し。 奥歯を噛みしめて、自嘲気味な笑みを浮かべて見せた。 「勝手に言ってろ。」 「優羽、夢で何探してるか知ってる?」 「……………」 「愛してって、お前手伸ばしてるんだよ。毎晩、毎晩…」