ずん。水を吸って重くなった制服が、わたしの動きを鈍らせる。 もう、ここで力尽きるのかもしれない。 命の危険を感じても、どうしようもなかった。 身一つで海を漂うわたしに、この現状に抗う術はないのだ。 静かに目を閉じ、どうにでもなれ、と心で叫んだ。