サウンド・ラップトップ

みんなが一斉にみゆきを見つめる。

視線が痛い。

だけどそれよりも、この状況が理解できない。

何してるの、シンタ?

《僕はずっと前から好きなんだ。

ミユキのこと、好きなんだよ。》

ミユキはポカンとする。

わけがわからない。

《直接言えなくてごめん。

近藤くんたちが放送室借りパクしようって

作戦立ててるっていうから便乗した。

だけど僕はミユキと付き合いたいわけじゃ

ないんだ。

僕は、ただミユキが好きなことを

言いたかっただけ。

幸せにしてやる自信はねえんだ》